JF6DEU blog

オーディオの世界/アンプ

AU-D7の最期

2024年9月15日 作成

事の始め
アンプを触ってていつものようにJ316 PROを鳴らしてたら...
いきなりプロテクタ作動。
あれ?と思ったほんのすぐ後、アンプから火柱が上がり、辺りに煙が充満。
あっと思って電源ボタンを押すほんの1秒前、ランプがスッと消えた。
電源ボタンを押してもまだ煙が上がってるのでそばにあった水筒の水をかける。
そしてコンセントを抜いたら煙は収まった。

今思ったら電源を抜いてから水をかければよかった

たった2~3秒の出来事。
何があったのか全く分からなかった。
あの時何が起きたか
すぐに探索モードになり、セットからアンプを外す。
まずはスピーカーを別のアンプで駆動してみたら...なんとスピーカーは持ちこたえていた。
さすがはJBL、異常時にも強い。

そして山水アンプを分解してみると、ヒューズのガラスが割れ、ファイナルのトランジスタが跡形もなく消えていた。
トランジスタの放熱板近くのアクリルっぽい板が燃えたらしい...
この時点で修理は無理だったが、少しでも使えればとプリ部分だけ摘出してみたら、なんとこれが動かない。
それどころかつないでいた別のアンプのプロテクトがかかる始末。
この時点で最期を悟った。

さようなら、山水 AU-D7。ありがとう。


最期はあっけなかったけれど、小学3年から高校2年の今日まで私を楽しませてくれてありがとう。
いろんな音を奏でてくれてありがとう。
改造がしやすく、この小ささで収まっていてこんなに高音質、さらに安価なアンプはもうないから、唯一の存在だったよ。
もうさよならだけど、またいつか同じようなものに逢えたらいいな。

そして半泣きになりながら改造部分をすべて外し、半分空っぽで配線がほとんど取れたAU-D7は不燃物の袋に入れた。
なんでだろう...なんか無機質なものにこれだけ感情が入ったのは初めてな気がする。
袋に入れ終わるころには半袖の肩が涙で濡れていた。
泣いてても仕方ないので
コレクションの中からPS-A2002を取り出し、RCAジャックを増設。
実際に音を流しながらいくつかポジションを変更してみる。
音楽はwacciの「空に笑えば」。
もちろん袋に入ったAU-D7も一緒に聴いていた。

そしてセッティング完了。

「さようなら、AU-D7。よろしく、PS-A2002。」

最期には意識していない声が出ていた。

...ってなわけで(一応)オーディオ環境は揃った。
入力が1系統しかないのはつらいけどまぁとりあえずってことで。
いつもの評価
評価としてはなんとなく素直。
やっぱり業務用だけあって本当に素直な音。
さらに目盛り2クリックですごい音量。
これ以上は上げられない。
近所迷惑になる。
そしてスピーカーが壊れる(だって60w対200wだから)

最期はwaminaの「ともに」を流して最終チェックを終えた。
2024/9/25
実はこのアンプ、捨てるのが惜しいので改造のために取っておきました。
TPA3110でうんたらかんたら...(まだ秘密)
->メインアンプの代わりにしようか考えたけどもう諦めた
2024/11/19
結果:諦めた

でも、アンプについて調べていくと「古いアンプでも必要としてる人がいる」らしい...
売ってみようかな...