JF6DEU blogオーディオの世界/アンプ
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またまた...アンプをとある方からいただきました。
家の中への搬入もひと苦労。 なにせ30kgもある超大物。 「こんなの増やしてどーすんの!!」 「まさにその通り。でもこれは今までのものを完全に凌駕する性能で(略)」 ...ピュアオーディオでもないのに重量級。 そろそろ床が抜けそう。 そしてこいつの電力に耐えられる負荷を持っていないため定格は測定不能。 カタログ上は650W+650Wとは書かれているけど...普通はこんなに出さない。 能率がいいスピーカーだと1Wほどで十分。(手持ちで言えばJBL J316 pro) 悪くても2〜3W出せば大丈夫だろう。 ...使い所ないやん(本末転倒) | |||||
驚異の数値ちなみにBTL時の定格は1300W。
出力1Wでも歪率0.03%以下。 電圧増幅度は32.5dB。 10kHzから周波数特性はダダ下がりだったけど、このクラスのアンプには必要ない。 (このクラスのアンプが使われる場所ではチャンデバで3wayぐらいに分けて専用のアンプとSPで出力する) 少なくとも家庭用より耐久性に優れているのは確かだ。 ...とここまで書いてきて実際の消費電力はどうなのかい?との疑問が。 実際しばらく電源をつけていると天面が触れないぐらい熱くなる。 ワットチェッカーで調べてみると最初は280Wぐらい、それから10分後には260Wほどで落ち着いた。 突入電流は測っていないけど、電源入れた瞬間電気がちらつくので相当ある。 少なくともこたつやドライヤーよりは大きい...はず。 天面の温度は40℃ほど。(あっちい...これについてはまた後で) | |||||
さっそく改造そしてさっそく改造する人ここに一人。
まず吸気口(正面の左右についている)のウレタンスポンジが劣化してボロボロに。 これはスピーカーでも同じのを見てきた。 ...と、いうわけで布に変えてみた。 ボロボロ崩れるので掃除機で吸いながらの作業。 それでも中に落ちるものは後で分解して取り出す...つもり。 次に熱々になる天面をどうにかする。 元々寒いぐらいの部屋で運用されるものだから、この部屋(室温30℃)で動かすのも無理があるかと思ったりフィンが汚れているのかなと思ったり... | |||||
もう一台ちなみにもう一台あったけど、故障点が多すぎて修復不能。
...というか分解されてめぼしいものはいろいろ抜き取られていた。 と、いうわけでコンデンサと少しの部品だけ取って終わりにした。 で、コンデンサは今のところ...ドアストッパーになっている。 | |||||
2025/7/21追記)中身を掃除してみた。(結局バラすんかい)
長年にわたりどこかの会館で使われてきたものらしくカーペットや絨毯から巻き上がったと思われる埃が綿状になってフィンを詰まらせていた。 これを飛ばしてみると天面の温度はちょっと下がった。 非接触温度計でだいたい35℃ほど。 室温よりちょっと上がったぐらいになった。 上にも書いたけどもともと冷房がある部屋(アンプ室とか電気室とか)で使用するものだからこれぐらいの温度上昇は仕方ない。 とある会館ではサイリスタ盤の隣にHYFAXアンプ(不二音響)があったぐらいだから仕方ないのかもしれない。(...というか、これでノイズ拾わないのがすごい) これでもONKYOのアンプよりは全然涼しい。 (TX-NR626の発熱は尋常じゃないから) それよりも...ファンからすごい熱気が出てくる。 これは仕方ないかなぁ...(200W常時食ってるから) そしてエージング。 2時間ほど動かしてみた。 ...が、面白いほど音が変わる。 最初は(280W食っているとき)中音がキンキンと響くほど強く、低音や高音はほとんど出ない。 それから5分ほどして消費電力が落ち着くとだんだん全体的にはっきりとした音になってくる。 これは癖になる。 1曲が流れている間に変わる。 調子に乗って何回か電源を入り切りしてみた。 ただ...やっぱり完全に冷えていないといけないらしく、1~2秒ではっきりとした音になるので1日1回のお楽しみ...っぽい。 やっぱり回路図を眺めるだけではわからない「クセ」があるものだなぁ... ちなみに1時間ほど聞いていると高音がちゃんと出てくるようになった。 あるイベント会社の人に「ステージの機材は暖気が必要」と聞いたけど(これについては諸説・議論あり)、確かにそんな感じがした。 1時間経過後からは音が変わらなかった。 これがこのアンプの音らしい。 で、特性を測ると(WaveGene+WaveSpectra)ほとんど仕様書にある通りになった。 (あたりまえ...?) ...やっぱり30kgは重い。(おわり) | |||||